自分が住んでいるさいたま市で初めて設計させていただいた物件は、無事先日お引き渡しさせていただきました。カメラマンによる撮影は後日、ということで私の拙い写真撮影を。。。と思ったら本当に上手く撮れない。
照明もかなり良い感じで1階の照明を点灯して、2階の照明を消灯すると、2階の床ルーバー部分からボワっと明かりが2階にまわります。すごく幻想的なのですが上手に撮れない(涙)。
自分は設計という仕事をしていると、最初にプランニングをしているあたりから、ほぼ頭の中では形や形状や出来上がりまで見えていて、実施設計にかけて少しぼやっとしている部分をピントを合わせるよう中な感覚で詳細図を作りながら見えるようにしていく作業が続き、実際に工事が始まる頃にはほぼ脳内で出来上がりまで詳細になっているものを現場で再現してもらうような感じがしています。
現場ではその出来上がった状態をいかに実物としていくか、現場監督や大工さんや職人さんたちとイメージを共有できるように図面と話し合いで伝えながら進めていく工程が続くので、正直なところ出来上がって完成しても、頭にあったイメージの通りに出来上がるので、良くも悪くも感動は少なく「あ~こんな感じこんな感じ」と比較的毎回思ってしまいます。
ただ毎回、照明と植栽は他人の力を積極的に借りるようにしていて、その部分に関しては色々与条件は口うるさく伝えますが、それ以上はあまり口も出さず微調整するのみで任せるように心がけています。
その分、照明と植栽に関しては自分の想像の範疇を大きく超えて、毎回ながら感動しているのかもしれません。
と、上手く撮れないこの写真と格闘しながら、実際のこの柔らかい光は写真じゃ伝わらないよな~と快楽に浸って次の日引き渡しを迎えました。
中庭の植栽が今回は非常に奥行きがあり面白く、でも最近全く晴れがなく写真撮り損ねました。 カメラマンの藤本さんにこの景色の定着はお願いしようと思います。
Comments