多分あとから読みかえしてみると、すごく上から目線のような内容だなあと思うことになってしまうのですが、忘備録として色々考えたのでブログとして残そうと思います。
肩書きや名前と中身のバランスがあっているか、というのは結構大事なポイントです。自分を表現する目的で作った名刺やプロフィールが自分の実力以上だと誇大表現ですし、とはいえ何も書かないと自己表現ができないことも事実です。また、よく見かける広告の「デザイナーズハウス」と書かれたモデルハウスや建売住宅は目を覆うようなものも多く、デザイナーズと書かないほうが良いのに、と思うこともしばしば。これらは名前と中身のバランスが悪いことが原因で、大体の場合名前が勝ってしまっていることがほとんどです。少しだけ背伸びしたい、少し良く見せたい、よく見えて欲しい願望は自分にも多々あり、車を買う時などもちょっと格好の良い高級な車に乗りたくなってしまう自分と、待てよ、ハタから見てバランス取れているか?と囁く自分が耳元にいます。
同じような話かわからないのですが、ちょっと考えてみました。例えば北欧風の住宅を要望をいただいて住宅を作った際に、北欧風の住宅、と自分はホームページでうたうことができるだろうか、と。本物の北欧在住の方がこの写真を見たときにどう思うのだろうかと。毎回思うのですが、こんなことばかり考えている自分の精神状態は大丈夫だろうかと笑。そうすると、自分が極限までは北欧の造詣に対して深くないことを日々痛感したりもしているのですが、同時に「無印良品風の」、という表現は比較的自分にとっては大丈夫そうなあやふやな確信が持てたりもします(おこがましい)。
センスとは、幅広く奥深く知識量を所有することと、その膨大な知識の中からその時選択すべき正しい選択肢を選択できる能力だと思っています。こういう細かいことも、毎回ちょっとずつ考えながら悩みながらいろいろなことを理解しようと努力しています。
それと、僕が尊敬する設計の先輩は今でもハウスメーカーにいて、昔のなんの飾り気もない普通の白いシビックに乗っていました。肩書きや持っているものよりも、圧倒的な知識量と実力で、浮ついた自分をフラットに建築に戻してくれる大事な先輩です。
最後に、なぜそんなことを考え出したのかというと、最近「本多さおりさん」という、世の中でも人気の整理収納コンサルタントの方にお会いして、なぜか僕がご自宅の計画をお手伝いすることになったことがきっかけです。(ブログでお名前出すこと含め、本多さんの了解いただいております)
整理収納コンサルタント=本多さおりさんのバランス良い方ですし、自分としてはちょっと違う側面も見えてきて面白い方です。
妻は本多さんの大ファンで、とても首を傾げていました。僕もなんでこんな著名な方から依頼されたんだろう、と不思議に思っていたのですが、この理由に関してもヒアリングを重ねるとだんだんぼやっと自分なりにわかってきて、近頃はほぼ確信に近づきつつあります。
近年流行の謎解きゲームのようですが、こうやって他人を理解しながら間取りづくりは進んでいきます。
今回も話がどんどん逸れてしまいました。
本多さおりさんのリンク貼っておきます。収納や暮らしについての認識がかなり面白いのでそのうち自分もまとめようと思います。
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