今までの実例写真を少し眺めながら、細かい説明やポイントの紹介をきちんとできてなかったと思い、少しずつブログで紹介していきたいと思います。
テクニック・技術という感じでしょうか。
外構について思うこと。
外構というと建物の付随、付帯と思われることも多く、資金計画上でも省かれたり削られたり、結構扱いが微妙なことも多い悲しいポジションなのですが、自分の事務所では可能な限り絶対に建物と一緒に計画していきます。基本的に資金計画上は建物金額に対して最低限1割程度を目標にして金額を割く様にしています。家の外観を気にする方は一般的に非常に多いのですが、あられもないことを言ってしまうと、家の外観より外構をしっかり行って植物を植えた方が余程外観は良くなることが多いです。とはいえ自分も設計者ですので外観のデザインは気にしつつ、なんとか植木を植えてもらえるように説得する日々が続きます。
昔と比べて植栽自体、手入れが比較的楽で雑木のような自然なかたちを受け入れていただくことが多くなり、結果として手入れの手間も楽になり、風通しも良くなるので虫や病気の不安も少なくなるようなことになっています。
以前と比べると生垣は随分と採用されなくなり(手入れやメンテナンスを定期的に行わないと伸びすぎてしまうので)代わりに目隠しの仕組みを検討しながら提案することが多くなりました。
写真は友人宅で外構のみデザイン設計監理させてもらいました案件です。建物のみのかたちに比べて彩りもよく、街並みとしての景色に参加し、潤いを与えているのを多少なりとも見ていただけれると思います(手前味噌ですみません)。
外構のルーバーについて
目隠しのルーバーは色々なパターンがあり、この形は比較的細い材料を用いて横方向両面に施工しスリットのかたちとしています。このようなルーバーは暗い方から明るい方は透けて見え、明るい方から暗い方は見えにくい効果を生み出しています。写真でも道路側から室内側は見えにくく、室内側から屋外へは良く通る視界が確保できることがわかってもらえると思います。もちろん夜は明るさが逆転するので効果も逆になります。ルーバーのピッチや両面の取付位置によっても見え方が変わりますのでまたそれは別の機会に書いていこうと思います。
植栽は装景nola長谷川隆明さんです
Comments