私の事務所は、ヒアリング・プランニングについて以下の様に設定をしています。
様々なご相談含めてヒアリングまでは無料とさせていただいております。他に競合がない場合はプランニングのご提案まで無料にて対応させていただいております。
競合時は預かり金として10万円いただき、プランニング提案料とさせていただいております。
世の中の設計事務所、工務店、ハウスメーカーはこのあたりについて様々な設定をしています。
①ヒアリング、プランニング含め、契約までは全て無料(工務店、ハウスメーカーを中心にほとんどこのケースと思います。)
②ヒアリングは無料、その後のプランニング時に一定の報酬額を設定(契約時に至った場合、報酬額は契約金の一部に充填)
③ヒアリング時から一定の報酬額を設定(契約時に至った場合、報酬額は契約金の一部に充填)
私の事務所は①と②の中間で設定をしている様な感じです。
施主からの視点の場合、特に競合を検討している場合は①であることは何よりも安心ですが、様々な検討の上現在のこの設定に至っています。
私自身ハウスメーカー出身ですので、会社員時代は基本競合がある状態が通常、という考えでいました。
もちろん、施主が無償で比較できることは非常に良いことだと思いますし、比較検討できること自体に魅力も感じます。
通常、競合は3社以上で比較検討されることが多く、工務店やハウスメーカーの場合は4社5社の競合も当たり前です。
実際、営業という職種が存在する工務店やハウスメーカーは受注に重きを置いていることが多く、競合でも提案できる機会を欲しているので、このかたちで企業としては正しいのですが、同時に5社競合時などは80%の割合で受注できないにも関わらず、必死でプランを作成しなければいけない状況となります。
ここで考えるのですが、受注できなかった場合の調査実費や報酬は誰が支払っているのでしょうか。
無料で請け負っているとはいえ、実際には敷地調査を誰かが行っていたり、営業や設計含めて施主と打合せし、時間を割いて間取りを作成しプレゼンテーションを行なっているので、人件費だけを考えても結構な費用がかかっています。
このお金は全て会社が負担をしています、ということは、別の契約に至った施主からの報酬によって無料の仕組みは成立していることがわかります。
独立してこのあたりに悩んでしまいました。
私が今現在仕事できているのは、私と契約いただいた施主からの報酬によって成立しているものであり、仕事になるかどうか不安定な作業に対して時間と労力を割くことは、契約後の施主に対する不義理ではないか。
とはいえ、自分の様な小さな頼りない事務所を見つけ、勇気を持って声をかけてくれた方には、可能な限り協力したい。
というあたりが検討ポイントで、現在は競合時のみ、最低限のプラン作成費用として10万円を施主に負担いただいている次第です。(契約に至った際は10万円は契約時金に充当しています。)
自分の様な小さい事務所ですと、あれもこれも手を出すのは難しいので、こういった価値観も含めご理解いただける方を中心にお話をさせていただいています。
なんて書くと、敷居を下げるための仕組みが面倒くさい人間だとバレてしまい、逆に敷居を上げてしまっていないか不安になりますが、、、気楽にご相談下さい。
自宅の撮影が完了したので、庭で遠慮なく家庭菜園を開始しました。
とはいえ素人ですから畝(うね)作りが面倒!ということで、中古のりんご箱を購入し近所のホームセンターでナスと胡瓜と大葉の苗を買ってきてスタートしました。
今日は胡瓜に支柱を立てました。(写真は立てる前です)
小さく初めてだんだんと拡大していこうと画策中です。
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