POLARSTARDESIGN ARCHITECT OFFICE

 

ポーラスターデザイン一級建築士事務所​

近未来の住宅


ちょっと最近ひとつの物件で間取りを多く考える機会がありました。住宅のかたちって施主と会うタイミングが5年前後するだけでも全く違うものになっているかもしれないと思うのと同時に、本来そうではいけないというものでもあることを毎回ながら悩みます。


世の中の多くのプロダクトは消費されていくのが常で、わかりやすい流れですと携帯電話があり、デザインというものが製作者優位で、商品として世の中に提供してきた流れが、iPhoneの登場で形状の究極に近いかたちが出されてしまったことは記憶に新しいところです。しかもこのiPhoneはカバーをつけてデコレーションできたり、実際画面内のレイアウトやデザインは利用者がある程度自由にできる寛容さを持ち合わせていて、このバランスの良さは非常に厄介です。これはプロダクトとしての到達点に近いと思います。

グーグルやアップルといった企業の本当の凄さはきっとまだまだこれからで、時計、車と手をつけると多分次は住宅。


住宅にはどんなかたちの未来が与えられるのでしょうか。


家の形や間取りの好みはネット上で認識され、自分で作ったプランが法規や構造基準に達しているかを自動計算できる様になるのは比較的近い将来きっと可能になると思います。ただ、それは車の自動運転に近い分かりきった未来。

自分が考える未来の住宅はiPhoneのところで書いた寛容さ、がちょっと鍵を握っている様に思います。もう少し書くとフレキシブルさや緩さを抱擁した外部の箱の構成が確立し、内部が自由に交換でき、可動し、無くすることもできる、現に上下水と、電気インフラを解決できるテクノロジーがあればすでに可能です。この技術的障害も随分解決しているところまできていますので、もうすぐnLDKで住宅を語る時代が前時代的となるのかもしれませんね。比較的設計者側は、昔からの良いものを大事に扱う方と、前衛的な物事に取り組み続ける方がいると思いますので、時計がアナログとデジタルで生き残るように住宅も分化されていくものかもしれませんね。自分はどの路線を選ぶのか、選べるのかそれはそれでちょっと楽しみです。


ヘタなブログを書き続けることがすこし楽しくなってきました。僕自身が他人の文章やドキュメンタリーを見て沢山気づきやひらめきがあるように、僕の書く文章が誰かの役に少しでもたってくれると本当に嬉しいです。


我が家の近くでも桜が満開を迎えています。