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VENICE BIENNIAL/ヴェネツィア・ヴィエンナーレ2020


先月、全く読めない英文のメールが事務所に届きました。

ECC (European Cultural Centre)、つまりヨーロッパ文化センターというところからだったのですが、メールを翻訳し調べてみるとヴェネツィア・ヴィエンナーレ2020からのオファーのメールでした。


全く身に覚えがなく、名前は知っていましたが遠い世界の話だと思っていたので、改めて調べてみました。

ヴェネツィア・ビエンナーレは2年ごとに約半年間に渡って開催される芸術祭で、そのうちヴェネチア国際建築展は「Time、Space、Existence」(時間、空間、存在)をテーマとし2020年5月23日から11月29日にかけて開催されます。

6ヶ月間開催されるこの建築展は入場無料で入場者数は60万人を超えるとされます。 展示参加数は170に上り建築家、建築事務所、関連大学等が3000平方メートルの広さになる二つのパラッツォと6000平方メートルあるパブリックパーク、マリーナレサ・ガーデンズのスペースを活かして数々の展覧会を催します。

TIME SPACE EXISTENCEは、現代の作品、リーダーシップの思考、進歩的な提案, 及びユートピアの夢とも言える様な建築表現の展示を目標にしています。2020年度は特に持続可能性、斬新的な素材、そして自然環境との関係に焦点を当てています。


この国際建築展、前回2018年の開催時は世界中から170の建築家、及び建築関連大学施設が参加し、日本からは8組程度参加したことがわかり、さらにその8組の中には、隈研吾建築都市設計事務所や日建設計などが含まれていることがわかりました。


なるほど、そうするとこのメールは間違いなく無作為にあちこち送られているか、どこか他の事務所と勘違いしたか、もしくは新手の詐欺だな?と思って、オフィシャルの運営日本支部へ問い合わせたところ、

「POLARSTARDESIGN ARCHITECT OFFICE作品のアプローチの仕方や概念が、ちょうど私たちが企画している展覧会に適していると評価判断された為、是非とも参加して頂きたくご提案のメールを送らせていただいた次第です。」

とメールで返答いただき、狐につままれているようですが正式なオファーであることが確認できてしまいました。。。


これはきっと夢で、朝になって目覚めてしまっては大変と思い、支部に問い合わせし資料をいただき、主旨、概要、ブースのサイズや申し込み方法を読み込み、「ご出展料」というところで目を疑いました。「15,000ユーロ」そうかある程度こういうのは自腹で出展費用払って出すのか、なるほど、と日本円に変換してみると

「1,800,000円!!!」

Σ(゚д゚lll)


半年間に渡って展示することを考えると多分一般的には妥当な金額かもしれませんし、隈研吾さんや日建設計、大学研究施設などでは資金調達も方法があるのかもしれません。。。が、こちら小さな個人事務所です。渡航費や宿泊代は別途でこの金額では全く手も足も出ない、、、でもこのようなオファーは人生でこれっきりかもしれない。


きっとこのブログを書いている今も実は長い夢の中なんだと思います。

しばらく眠りながら迷い悩む日々が続きそうです。

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