sheratan
富士山を望む西に開いた住宅
2025年
埼玉県蓮田市
住宅
設計・工事監理
ポーラスターデザイン 一級建築士事務所・長澤徹
施工
株式会社榊住建・今川大樹
照明
大光電機株式会社・高木英敏・渡邉幸恵
植栽
装景NOLA・長谷川隆明
撮影
本間匠
家づくりは、自然の気配を感じられるロケーションを求める土地探しから始まりました。
郊外の分譲地の一角、西側に川が流れ、その先に公園が広がる高台の敷地。川沿いの並木が季節ごとに表情を変えるこの場所を運良く見つけることができ、計画がスタートしました。
旗竿敷地という条件の中、この景色をどう暮らしに取り込むか。施主から2階リビングの希望をいただく中で、最後まで迷ったのは西日との付き合い方でした。眩しさや暑さへの懸念は当然ありましたが、それ以上にこの風景を最大限に活かしたいという施主と設計で共通の想いがあり、最終的には西側に対して素直に開くかたちを選びました。
こうした検討の過程では、いつも施主がそこで過ごす姿を思い浮かべるようにしています。打合せしながら、その場所で暮らすイメージが自分の中でしっくりとくるかどうか。今回は、この施主なら大丈夫、となんとなく感じることができたことで、安心しながら西に開くことを勧めました。
1階には個室や水回りを集約し、玄関脇には自転車置き場や軒下の物干しスペースなど、日々の使い勝手を考慮した居場所を設けています。
2階はリビングを中心に、畳のスペースやスタディホールをゆるやかに回遊できる構成としました。2階リビングの利点を活かし、屋根勾配に沿った天井高を確保することで、少しだけゆとりのある体積を感じられる空間を目指しています。
あらわしになった梁には、将来的にブランコやハンモックを吊るして子供たちが遊べるようにと、打ち合わせの中で話し合いました。
南側にはルーバーで囲ったウッドデッキを配し、家族で気兼ねなく食事ができる場としています。
この家が完成してから気づいた嬉しい発見がありました。冬の澄んだ空気の中、遠くビルの合間に富士山がくっきりと姿を見せていました。夕焼けの中に浮かび上がる富士のシルエットは、とても美しく西側に大きく開いた恩恵とも思えました。(敷地調査の段階では予想もしていなかったのですが、、、)

























