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床下エアコンについて考える



ポーラスターデザインにて積極的に取り組んでいる、床下エアコンについて少し覚書を。


床下エアコンは個別空調ではなく、全館空調の一種です。


設置の主な目的は、

・家庭内事故(主にヒートショック)を防ぎたい

・冬に快適に過ごしたい

・デザインの邪魔にならないようにエアコンを設置したい


となりますが、一番おすすめしたいポイントは


「家庭内事故(主にヒートショック)を防ぎたい」です




国交相が提示している資料を基にすると、


・寒い家に住む人ほど、起床時の血圧が高くなる(特に60代以上男性)

・寒い家に住む人ほど動脈硬化になりやすく、心電図の異常が多い

・室温が12度以下の寒い部屋だと、18度以上の暖かい部屋に比べて3倍頻尿になる


というデータがあり、

冬場に、暖かいリビング>寒い脱衣室>暑い浴室湯船>寒い脱衣室と移動することで、血圧が急激に上昇下降を繰り返し、脳出血、驚愕反射、脳梗塞、心筋梗塞、失神、起立性低血圧などの症状を引き起こす可能性があると言われています。


これを解決する方法の一つとして床下エアコンがあり、家の中の各部屋の温度差を少なくし、水回りまで居室に近い温度となるような計画をすることで、ヒートショックなどの家庭内事故を防げる可能性が高くなります。


しっかりした断熱計画、ライフスタイルと間取りの調整を行うことで、床下エアコン設置が検討できます。

床下エアコンを採用すると


・トイレや脱衣、浴室を含め、家中の全ての温度がほぼ均質に

・気流がなく、上下の温度差が少ない

・エアコンが見えないことで、デザイン的に安定する

・普通の壁掛けエアコンを用いるので、コストも抑えられる(交換時も)


などのメリットがあります


この方法が合う間取りや、合わない間取り、ライフスタイルによっても合う合わないがありますが、毎回少しずつ改良を重ねながら採用を続けています


興味を持っていただいた方は、気軽にご相談ください



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