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コストについて/資金計画の考え方

更新日:2022年5月3日


私の事務所へ設計の依頼を相談いただく方を分析してみると、概ね上記の様に分類されます。

かなり大雑把ですが、この4項目の選択肢によって資金計画自体もかなり異なってきます。


私自身も自宅の建築で経験しましたが、家づくりの総額を把握することは非常に難しいことです。


土地と建物を購入される方は、単純に土地金額+建物工事金額=総額、とまずはざっくり一般的に考えるのですが、実はそれ以外で必要となる諸費用が一定量あり、これが総額にかなり影響していることが多いので、説明のためにブログを書かせていただきます。


私も専門分野は設計なので、資金計画のプロではない点を理解いただきつつ、それでも多少のお役に立てばと思い記事にしますので、参考にしてもらえればと思います。


事前の説明が長くなっても伝わりにくいので、実例となりそうな資金計画例を交えて記載します。


例①総額約5,000万円で計画。1500万円で更地を購入し、住宅を新築したい場合。


理想的には土地1500万円なので建物3500万円で合計5000万円なのですが、実際は諸費用を含めて考えると、建物本体工事費用は2550万円程度(税込)でおさめないといけないことが分かります。逆算すると坪85万円程度の想定で30坪の住宅です。(坪単価85万円程度は最近のハウスメーカーの標準的仕様で、大手メーカーになるともう少し高額となります)


②総額約5,000万円で計画。1700万円で既存建物がある土地を購入し、住宅を新築したい場合。(解体工事予算200万円、地盤改良も必要な土地で予算100万円程度計上という設定)


こちらは①よりもさらに厳しくなり、建物本体工事費用は2100万円程度(税込)でおさめないといけないことが分かります。逆算すると坪70万円程度の想定で30坪の住宅です。プランや仕様によりますが、予算の組み方としては厳しい範囲になってきます。


私の作る資金計画書では地鎮祭や引越し、10年分の火災保険まで含めて作成していますが、これは施主への説明用というより、自分が施主だったらここまで含めて総額と思っているのでこの様なかたちとしました。

しかし、実際は新規に家具や家電を購入したり、もう少し良い火災保険に入ろうとしたり、銀行のローンのプランによってはこれ以上に金額がかかることもあり、こういった資金計画はご自身でもシミュレーションしていただくことが重要になってきます。


簡単な表計算の式で出来ているシートですので、このブログにも貼っておきます(一番下です)。ご自由にダウンロードして是非活用ください。

・実際は色々な条件(敷地や建てる建物やその他)により金額は変動あるものとご理解ください。

・フォーマットはnumbers(Mac版excelの様なもの)を利用しています。iPhoneなどでもnumbersのアプリを入れていただければ編集できると思います。

・黄色いセル部分の数値を調整すると、他の数値が連動して計算される様になっています。


資金計画書フォーマット
.numbers
Download NUMBERS • 284KB



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