POLARSTARDESIGN ARCHITECT OFFICE

 

ポーラスターデザイン一級建築士事務所​

air conditioning/床下エアコン、床下空調について

最終更新: 2019年6月26日


先日現場見学会を開かせていただいた平屋の物件にて 床下エアコン、というか床下空調の仕組みを採用しました これで私としては2例目となるのですが、 暖房に関して非常に快適でまさに想像以上でした (1例目の完成時が夏場で、暖房効率を実感できたのは今回がはじめてでした) 簡単に説明すると、基礎断熱と土台下気密パッキン、吹付断熱を行った住宅に対して (この空調は気密がとても大事になるので吹付断熱がある程度必須と思います) 通常の壁掛けエアコンを床付近に取付け、 エアコンが床上の空気を吸い床下空間に吐き出す、という仕組みです もっと簡単に説明すると床下空間をエアコンによって、夏は冷やし冬は暖めるということです 一般的な部屋の天井高が2.4mとして床下空間の高さが0.4m程とすると 約1/6、つまり体積も1/6になるので、床上の空間よりも床下空間の方がエアコンの能力も小さくてすみます 単純計算というわけにはいかないのですが、30坪の住宅=60畳の空間の床下空間は約10畳程の体積 なので、余裕を見て大きめのエアコンを1台組み込みます 30坪を超える際、もしくは越えなくても十分な効果を期待する際は エアコン2台で家中ある程度均一な温度が期待できます ただし、これは床下の空調なので、暖かい空気は放っておいても上がってきますから暖房がメインの考え方です 実際、エアコンが十分に効くとは床材もほんのり暖かくなり(ひんやりしない程度) エアコンによる暖房なのに上下の温度差が少ないとても快適な空間が出来上がります

また気流がほとんど発生しないので、エアコンの風による不快感もありません

デメリットは乾燥することで、確実に加湿器は必要となります では夏の冷房はというと、冷たい空気が床下に溜まって上がってこない状態になりますから 室温としてはあまり冷える感じがしません その為、自分なりに検討し床ルーバー下に給気ファンを内蔵する納めを作成し 床下の冷気を床上に上げる仕組みを採用しました これで少しだけ冷房にも活用できます

このファンはスイッチによるオンオフができるので、 各部屋ごとに若干の温度調整が可能になるメリットもあります 通常の壁掛けエアコンを床付近に取付けているだけなので、 掃除などのメンテナンスもしやすく、壊れた際も通常のエアコンを買い換えるだけ ランニングコストでもヒートポンプを用いた空調は大変効率が良くメリットは大きいです もちろん家全体でのエアコン台数も少なく抑えられます ただし、この空調のシステムをお勧めできる人は若干限られていて、、、 ①冷房がギンギンに効かなくても大丈夫な人(あまり冷房のエアコンが好きではない人) ②普段誰かがある程度家にいる人(床下を空調するので、部屋の空調が効くのには若干時間がかかります) など、打ち合わせを通じてこの方なら大丈夫とお互いに理解しあえた方でないとお勧めできません 1例目、2例目のお客様共に上記の条件に当てはまり、 かつ、この空調の主旨にも賛同いただき採用させて頂きました 本当に優しい暖かさで快適でした 毎回少しずつ手を入れて能力を把握しながらカスタマイズしていきたい空調システムです 近況報告 今週は物事がほぼ全て思い通りに進まず、本当に悪戦苦闘中・・・ 今日も急遽ひたちなかまで往復しなんとか作業を進めてきました それと、3月中旬に府中市で工事中の賃貸物件が出来上がります 賃貸なので果たしてどういうかたちが良いのか悩みますが一応見学会を行う予定です ご都合よろしければ是非いらしてください