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背景を描く/paint a scene



自分の設計としての特徴は、と聞かれるとこたえかたに困ることが多くいつも悩みますが、ぼんやりといつも背景をつくろうとしているのかもしれないと思っています。

表現の仕方が難しいのですが、「手を描いてください」と言われた時に、手を描かず、手の奥に見える背景だけを描いて手の輪郭が残るような表現が好きで、これを追求しているように思います。

外観を考えるときは街並みの中で自分が作る住宅が主役にならないように、インテリアを考えるときは自分がつくる建築や内装が主役にならないようにいつも考えている気がします。

街の中にできるだけ馴染んで、植栽を配置するための背景としての家であったり、暮らす人の背景となるべくして住宅が計画されるほうが永く存在価値があるように思えていつも考えているのかもしれません。

自分自身も社内設計としてアノニマスな活動がながく、おそらく名前が表に出ない裏方としての仕事の方が合っているのでしょう。

いつか日の目を見られますように(笑)。

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